久能山東照宮博物館　展示

2010年11月9日（火）〜2011年1月21日（金）
「六代家宣の書画」

　徳川家宣（1662〜1712）は、三代将軍家光の三男・綱重（甲府宰相）の長男でしたが、「生類憐みの令」で有名な五代将軍の綱吉に後継がなかったため、綱吉の養子となって、やがて六代将軍に就任したました。このとき、家宣はすでに四十を過ぎています。家宣が実際に将軍職についたのは４年足らずでありましたたが、間部詮房や新井白石を登用し文治政治を推進したことで有名です。とくに当時から悪評の高かった生類憐れみの令を撤廃するなど、庶民からの人気もきわめて高かったといわれております。これら家宣の治世は総称して「正徳の治」と呼ばれております。
　

本展覧会では、家宣の直筆の書を中心に展示します。展示品を通じて、晩年になって将軍職に就くことになった家宣の数奇な生涯について、思いを馳せて頂ければ幸いです。

　
　　 平成22年11月