久能山東照宮博物館　展示

2013年10月1日（火）〜12月27日（金）
久能山東照宮博物館リニューアルオープン

共同企画展「文久3年徳川家茂の久能山参拝」

　久能山東照宮博物館のリニューアルオープンを迎えるにあたり、久能山東照宮博物館と公益財団法人�ｺ川記念財団では、文久3年（1863）江戸幕府14代将軍徳川家茂の久能山東照宮参詣をテーマとした展示を共同で企画いたしました。

久能山東照宮を創建した2代将軍秀忠以降、神君家康公を祀る久能山東照宮を参拝したのは、歴代将軍の中で3代将軍家光と14代将軍家茂だけです。家光、家茂ともに上洛途中での久能山参拝でしたが、二人が上洛したときの時代背景は異なるものでした。

　安政5年（1857）6月、わずか13歳で徳川家茂は14代将軍となります。大老井伊直弼が桜田門外の変で暗殺されたのち、幕府は「公武一和」に尽力し、その一環として家茂と皇女和宮との婚姻がなされました。家茂と和宮はたいへん仲睦まじく、上洛にて離ればなれとなった二人はお互いに案じていたといわれます。

　今回の展示では、家茂と和宮の書や遺品を通じて、若き将軍家茂が、どのような思いで上洛途中の久能山東照宮を参拝したのか感じていただけましたら幸いです。

平成25年（2013）10月