久能山東照宮博物館　常設展示

「徳川家茂と養賢閣」

　14代将軍徳川家茂は紀州藩主時代より学問や武芸の稽古に励むなど、文字通りの文武両道の君主として知られています。こうした姿勢は将軍就任後も変わらず、自身だけでなく側近衆、奥向役人へも教育を勧めました。その際、江戸城中奥に家茂自身が命名し、創設した奥向役人専用の学問所が「養賢閣」です。�ｺ川宗家には「養賢閣圖書記」の蔵書印が捺された書籍が伝来しており、書籍を通じて「養賢閣」でどのような教育・学問が行われていたのかを推察することができます。本展では激動の時代に若くして将軍となり、混迷する日本の舵取りに全力を注いだ家茂の奥向教育への意欲をご覧いただければ幸いです。

会　期	2018年4月6日（金）〜6月10日（月）
展示資料	・徳川家茂像 　・徳川家茂筆　｢昇平多楽事｣ 　・徳川家茂筆　「華開萬國春」 　・徳川家茂筆　「神心怡静」 　・徳川家茂筆　「鶴雲」 　・『新刻改正 孟子』　（�ｺ川宗家文書） 　・『新刻改正 論語』　（�ｺ川宗家文書）