久能山東照宮博物館　常設展示

「公爵徳川家の女性」

明治4年（1871）7月に静岡藩知事を免じられた十六代当主徳川家達は、東京に戻り、9月から十三代将軍家定の正室天璋院らが居住する戸山屋敷で生活をはじめます。同10年6月、家達は英国留学に旅立ちました。彼の留学中に天璋院は、近衛忠房の長女泰子を家達の許嫁と定め、しばしば千駄ヶ谷邸に招き、徳川家の家風を訓育しました。本展示では、かつての臣下への気遣いを忘れず、徳川家の奥向きに「質素」をこころがけた天璋院と、天璋院から新しい徳川家の「奥」を託され公爵夫人となった泰子の絵画などを通して、徳川家を支えた女性たちの姿を紹介いたします。　

会　期	2018年10月20日（土）〜12月19日（水）
展示資料	・天璋院宛　断髪許可証 ・天璋院自筆稿本「熱海箱根湯治日記」　附：旅行日程表　明治13年9月23日〜10月31日 ・竹図 ・猩々図 ・（徳川泰子宛　手紙）　明治36年5月31日