公益財団法人 德川記念財団

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TOKUGAWA MEMORIAL FOUNDATION
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 日光山輪王寺宝物殿

日光山輪王寺宝物殿 常設展示

「徳川家綱の書画」

 江戸時代初期の武威による「武断政治」から、法や教化を重んじた文化的政策、統治によって社会を統制する、「文治政治」の礎を築いた4代将軍徳川家綱は、生来病弱でありながらも、温厚な人柄で、茶の湯、能楽などの芸能に熱心であったと知られています。
 また歴代将軍同様能書に励む一方、絵画に関しては、政務の傍ら狩野派の幕府御用絵師の狩野探幽、永真、安信ら兄弟に師事し、習熟に傾倒しました。室町、桃山時代の伝統を継承する探幽たちは、当時狩野派のみならず画壇の絵師集団を牽引した存在であり、家綱は当代最高の絵師たちに絵画を学んだといえます。狩野派の特色は、漢画と大和絵の技法が一体となった画風で、現存する家綱の絵画からは、漢画ないしは狩野派の影響や画技のすぐれた上達ぶりがうかがえます。家綱は鶏をはじめとする画題を好んで描き、直筆の絵画をたびたび家臣に下賜していました。当展示では熟達した筆致で、様々な題材を描き出した家綱の書画をご紹介いたします。

会 期 2017年6月16日(金)~8月16日(水)
展示資料   ・徳川家綱筆 古歌団扇形色紙「おほかたに」
  ・徳川家綱筆 燕図
  ・徳川家綱筆 雄鶏図
  ・徳川家綱筆 人麿・伊勢・小町図